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提案事例

鋳鉄工場における、取鍋予熱工程のCo2削減

株式会社INUI 提案事例 №7

提案先 
   普通鋳鉄・ダグタイル鋳鉄メーカー様

課題 
   溶湯の温度低下を防止するため、取鍋の予熱をしている。
   予熱工程では多くのエネルギーを消費するため、効率を上げたい。
   
  

提案 
   熱を反射するコーディングを開発。
   コーティングをした断熱ボードと予熱バーナーを併用することで、
   取鍋予熱効率を向上させる。


弊社は耐火物・耐火断熱材を使用する現場にお伺いし、
現地調査をもとに改善提案をすることを得意としています。
日々提案活動を続けていく中で、
さまざまな分野での提案事例が積みあがってきました。


本ブログでは弊社が今まで行ってきた提案事例をお伝えしていきます。
可能な限り、毎週更新を行います。


普通鋳鉄・ダグタイル鋳鉄メーカー様より、
溶湯の温度低下のために、取鍋を予熱しているが、
この工程に多くのエネルギーを消費している。

鋳造工場のCO2削減については、喫緊の課題であり、
取鍋予熱工程の、エネルギー消費を削減する方法はないか?
との依頼がありました。

鋳造工場での取鍋予熱は大きく分けて、以下の3つの方法をとっています。


予熱バーナーのみ 

予熱バーナー 
上部をセラミックファイバーブランケット or ボードで覆う


予熱バーナー
上部を金属の板(お椀を伏せたような形が多い)で覆う。

この3つの方法よりも、より効率のよい方法を提供するため、
セラミックファイバーボードにコーティング材を塗布し、
熱を効果的に反射させることで、
効果的に予熱効率を上げられないかと考えました。

コーディング材のカタログです。

コーティングを塗布したボードの、温度計測試験です。


バーナー加熱面の、ボード表面温度が低下しているということは、
熱は反射されているということになり、

予熱バーナーと組み合わせて使用することで、
取鍋の予熱効率を向上させることができます。

コーティングを塗布することで、加熱効率が上がる

実際の使用イメージ(セラミックファイバボードにコーディング材を塗布)

バーナーの条件が同じでは、省エネにつながらないので、
バーナーの出力を下げる。もしくは加熱時間を短くすることで、
予熱の効率があがり、CO2が削減できます。


本コーティングを使用することで、溶湯の温度低下が抑制可能。
という試験結果も出てきています。

コーティングの有無により、溶湯の保温性能が異なる。

コーティングをしたボードでは、溶湯の保温性能が向上

ただ、このあたりのコーティング原理はまだ解明できていないところ多く、
はっきりとした原理がお伝え出来ないのが現状です。
現在、名古屋工業大学様と共同にて研究を進めています。

コーティングのカタログです。


こちらの製品について、
興味がありましたら是非お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ 
/https://inui-coating.com/contact/

電話の場合は下記にご連絡ください。
TEL 0569-35-2955 担当:大野



弊社は既存製品を販売するだけでなく、
ユーザー様の課題にあわせた開発・提案を得意としています。
お困りごと等ありましたら、お気軽にご依頼いただければ幸いです。
ユーザーさまの課題に合わせて、都度開発致します。

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