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アルミ重力鋳造法のメリットとデメリット及び課題解決におすすめなコーティング剤について

アルミ重力鋳造法とは、アルミニウムをどろどろに溶かして液体状にしたもの(溶液)を重力を活かして自然に、かつ少しずつ鋳型に注ぐ方法です。

重力鋳造には様々なメリットがある一方で、コーティング剤が必要になるなどの問題もあります。

そこで、こちらの記事では重力鋳造法のメリットおよびデメリットについてと、デメリットを解決するために効果的なコーティング剤についてご紹介していきます。

こちらの記事を参考に重力鋳造の良いところを活かすために、デメリットをなくしていきましょう。

アルミ重力鋳造法のメリット

アルミ鋳造法のメリットは以下の通りです。

複雑な構造に対応できる

重力鋳造法では、中子(なかご)という内部が空洞状の部品を作成するために必要なものを使用可能です。

中子を使うことによって、より繊細な構造をしたパーツなども作れます。また、複雑な形やデコボコとした形にも対応可能です。

中に空気が入りにくい

重力鋳造法では、溶液を少しずつ注いでいくため、鋳型内で溶液がしっかりと密着します。そのため、中に空気が入りにくくなるのです。

鋳造の過程において、中に空気が入ってしまうとその部分に溶液が入りこめなくなります。それが凝固後に穴などの欠陥ができる原因です。

欠陥があるものは最悪ゴミとみなされ廃棄する必要が生じてしまうため、廃業コストが削減可能な点もメリットです。

安く導入できる

重力鋳造法は、他の鋳造法用の設備と比べて生産性は劣るものの、安く導入が可能です。

そのため、設備のメンテナンスさえ怠らなければ、長い目で見てお得になります。

アルミ重力鋳造法のデメリット

重力鋳造法には以下のようなデメリットがあります。

時間がかかる

重力鋳造法は、アルミ溶液を重力に委ねてじっくり落としていくため、溶液が溜まってから凝固するまでの所要時間が長いです。

そのため、効率よく単純な形状のものを作るのであれば別の鋳造法が向いています。

薄いものを作るのに向かない

重力鋳造法では、湯流れという問題が起こりやすいため、薄いものを作るのには不向きです。

湯流れとは、溶湯が鋳型に流れていくことを指します。重力鋳造では、この湯流れのトラブルが多いため薄いものを作るのが苦手です。

鋳型をコーティングする必要がある

重力鋳造法は、凝固までに時間がかかってしまうため鋳型と金属がくっついてしまうのを避けるために鋳型のコーティングが必要です。

加えて、従来のコーティング剤を使うと溶湯を流していくうちに、コートが一緒に剥がれてしまって溶損が生じる恐れがあります。

そのため、カバー力が強いコーティング剤を選定した上で、鋳型にしっかりと塗布してあげなければなりません。

アルミ重力鋳造法のデメリットを解決するためにおすすめのコーティング剤をご紹介

上記のコーティング剤が溶液によって剥がれてしまう課題を解決するためにおすすめなのが、溶融アルミ用コーティング剤「リフレクトリリース」です。

「リフレクトリリース」とは

リフレクトリリースは、他のコーティング剤と比べて長期間効果を発揮してくれるのが強みです。

耐久力は塗布後170時間経過しても衰えません。そのため、鋳型に定期的にコーティング剤を塗る手間を削減可能です。

自社調査の結果では、最大700時間程度持続する程の強さを誇ります。この持続力によって、コーティング剤にかかるコストの削減にも貢献します。

SDGsへの配慮

リフレクトLPは、SDGsのうち以下の項目を満たしています。

・   8 働きがいも経済成長も

・ 12 つくる責任つから責任

・ 14 海の豊かさを守ろう

・ 15 陸の豊かさも守ろう

このことから、環境にも徹底的に配慮された信頼性の高い製品であると言えます。

新あいち創造研究開発補助金の支援を受けて開発

リフレクトリリースは、次世代の発展に大きく貢献すると判断された製品開発や、研究などを支援する「新あいち創造研究開発補助金」に2020年度に採択されています。

この補助金は、将来性がある分野や技術の発展が見込まれるものに対して与えられる支援金です。

このことからも、県内でも特に信頼がおける製品だと認定されていると言えるでしょう。

まとめ

・重力鋳造法とは溶液を少しずつ注いでいくことで、複雑な構造のものをキレイに作れるのがメリットの方法である

・重力鋳造法は、凝固(完成)までに時間を要するだけでなく、鋳型に剥がれにくいコーティング剤を定期的に塗る必要がある

・溶融アルミ用コーティング剤「リフレクトリソース」を使えば、他のコーティング剤と比べて非常に長持ちするため、コストカットや工数削減につながる

このように、重力鋳造法は時間をかけて複雑な製品を作るのに長けた手法です。一方で、鋳型へのコーティングをしっかりしないと欠陥が生じたり、鋳型を傷つけてしまう恐れがあります。

上記のような課題を解決するためにも、持続力において屈指の性能を持つ「リフレクトリース」をコーティング剤として使うのがおすすめです。

トライアルや、ご相談を踏まえて最適なコーティング剤のご提案も承ります。

リフレクトリリースを中心とした鋳型コーティング剤に関して詳しく知りたい方は、以下のホームページよりお問い合わせください。

株式会社INUI » 耐火物を使用する現場の課題にお応えします