アルミ鋳造で使用される樋用コーティング材
株式会社INUI 提案事例 №8
提案先
アルミ素材製造・精錬メーカー様
課題
鋳造時、アルミが流れる樋の離型性を向上させたい。
アルミの付着を取り外すための作業や、樋の補修時間を削減したい。
提案
アルミの離型性を向上させるコーティング材を提案
アルミの樋は白色の素材が多いので、塗布効率をあげるために、
グレーに着色したコーティング材を提案
弊社は耐火物・耐火断熱材を使用する現場にお伺いし、
現地調査をもとに改善提案をすることを得意としています。
日々提案活動を続けていく中で、
さまざまな分野での提案事例が積みあがってきました。
本ブログでは弊社が今まで行ってきた提案事例をお伝えしていきます。
可能な限り、毎週更新を行います。
大手アルミ素材製造・精錬メーカー様より、
鋳造時、樋に付着するアルミを簡単に取りたい。という要望がありました。
現在使用しているコーティング材よりも、離型効果のいいものがほしい。
また、現行品は納期が多くかかるため、
それも短縮したいとのご要望がありました。
アルミ素材製造では、溶けたアルミが樋と呼ばれる湯道を通り
鋳造されます。(上記黄色矢印の部分)
鋳造後は樋にアルミが残るため、その除去作業が必要になります。
アルミが多く付着すれば、除去作業に時間がかかり、
付着したアルミを助教するときに、耐火物も取れてしまうことが多いため、
樋を補修する手間も発生します。
付着したアルミのイメージ
固まったアルミを取るときは、耐火物を損傷させてしまうことがあります。
そこで樋にはアルミ離型コーティング材が塗布されているのですが、
その性能をより向上させたいという依頼をうけ、
前回、ブログでご紹介した、
ノロスクイ用コーディング材を改良し提案を行いました。
アルミ鋳造で使用される ノロすくい用コーティング材 提案事例№4
結果アルミ付着が軽減され、作業性もよくなったと好評を頂いたのですが、
アルミの樋が白色でできているため、コーティング材も白色系だと、
どこまで塗布したかがわかりづらく、作業性が悪化する。
色味をかえられないか?
との追加のご要望を頂きました。
そこで、コーティング材の成分に悪影響を与えない範囲で、グレーに着色し、
提案を行ったところ、塗布面の視認性があがり、
作業性向上させることができました。
ユーザー様のご希望にあわせて、柔軟に製品の形状を変えることができるのが、
弊社の強みとなります。
納期の面でも、現行は1~2か月かかるところを、
弊社の場合では、1~2週間でお届け可能です。
また発注単位や容器も、ユーザー様のご希望にあわせて調整いたします。
ユーザー様の希望に合わせて、製品を改良し、
よりよいものができればそれをカタログにしていく。
というのが弊社の通常の流れなのですが、樋用コーディング材については、
まだカタログを作成しておらず、下記ノロスクイ用コーディング材のものを、
提案時は使用しています。
こちらの製品について、
興味がありましたら是非お気軽にお問い合わせください。
お問い合わせ
/https://inui-coating.com/contact/
電話の場合は下記にご連絡ください。
TEL 0569-35-2955 担当:大野
弊社は既存製品を販売するだけでなく、
ユーザー様の課題にあわせた開発・提案を得意としています。
お困りごと等ありましたら、お気軽にご依頼いただければ幸いです。
ユーザーさまの課題に合わせて、都度開発致します。
もしお時間ございましたら、
是非、下記リンクより他の提案事例もご覧ください。
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