アルミ低圧鋳造用 離型コーティング材 リフテクト・LP 株式会社INUI 提案事例 №26 提案先 アルミ低圧鋳造にて、シリンダーヘッドを鋳造する自動車メーカーさま 課題 シリンダーヘッドなどの大型のアルミ鋳造部品では、低圧鋳造を使用して製造がおこなわれます。 低圧鋳造では金型に湯が配湯されるときに、堰入れ子(メーカーによっては湯口カップという)部品を通って、金型にアルミ溶湯が充填されます。堰入れ子ではアルミが激しく流れ込むため溶損が大きく。 またフィルターを堰入れ子内部に入れることで不純物の混入防止をしているのですが。 ●堰入れ子が溶損してしまうとフィルターの固定が悪化し、鋳造時に金型の方に流出することで不良が発生してしまう。 ●堰入れ子にアルミが付着するとフィルターの固定が甘くなるため、堰入れ子に付着したアルミを取り除く作業が必要になる。 ●アルミ除去作業は温度の高い金型を扱う為、危険作業になってしまう。 といった問題を抱えておりました。 提案 低圧鋳造用アルミ離型コーティング材 リフテクト・LPはアルミ離型効果が長時間持続、かつ高い離型性で上記問題を解決します。エンジン部品製造の作業効率アップ、危険作業低減に貢献します。 弊社は耐火物・耐火断熱材を使用する現場にお伺いし、現地調査をもとに改善提案をすることを得意としています。日々提案活動を続けていく中で、さまざまな分野での提案事例が積みあがってきました。 本ブログでは弊社が今まで行ってきた提案事例をお伝えしていきます。可能な限り、毎週更新を行います。 シリンダーヘッド製造などのアルミ低圧鋳造では、堰入れ子の溶損が問題になっていました。 そこで低圧鋳造用アルミ離型コーティング材を開発し、提案を行っています。 リフテクト・LPには以下のような効果があります。 堰入れ子の溶損を防止することで、フィルターの固定状況を改善し不良率を低減します。 堰入れ子に付着したアルミの除去作業が軽減されることにより、作業効率を改善します。 低圧鋳造のサイクルタイムでは、手扱い時間が3割を占めるというデータもあり、大きな作業効率アップが見込まれます。 堰入れ子に付着したアルミの除去作業は、高温のアルミを除去するため危険が伴います。 リフテクト・LPによりアルミの付着が軽減されることにより、この危険作業もなくなります。 またこれにより、作業時間が軽減し生産性が向上します。 リフテクト・LPの主目的である、堰入れ子の溶損を防止します。 低圧鋳造は一回の製造で数百~千数百ショットの製造を行うため、アルミ離型効果もそのショット回数を経過しても持続する必要があります。 通常のアルミ離型コーティング材は、コーティングの厚みを増すことで数百ショットを経ても、アルミ離型効果が持続するように設計されていますが。金属の部材にセラミックスであるアルミ離型コーティング材を厚く塗布すると熱膨張率の違いによってひび割れが発生して脱落してしまいます。 そこで、リフテクト・LPでは板状の粒子を使用することで薄くても、アルミ離型効果が持続するコーティングとなるように設計しています。 基材との膨張率の違いによる脱落をすることなく、長時間のアルミ離型効果を実現します。 この効果により、大手エンジン製造メーカーの工場に定期採用されております。 リフテクト・LPの塗布イメージです。 非常に薄い塗膜であることが見て取れます。 (作業動画はリフテクト・リリースとなっておりますが同系統のアルミ離型コーティング材となります) カタログ、サンプルご依頼は下記より申し込みください。 問い合わせフォームはこちら 電話の場合TEL 0569-35-2955(担当:大野)迄ご連絡ください。 弊社は既存製品を販売するだけでなく、ユーザー様の課題にあわせた開発・提案を得意としています。お困りごと等ありましたら、お気軽にご依頼いただければ幸いです。ユーザーさまの課題に合わせて、都度開発致します。 過去の提案事例を下記にまとめております。 是非、ご覧ください。 (株)INUIの製品提案・技術紹介はこちら 耐熱材の熱防護コーティング材 リフテクトガード提案資... アルミ重力鋳造用 離型コーティング材 リフテクト・リ...