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提案事例

耐久性があり、簡単に交換できる取鍋用軽量断熱蓋

株式会社INUI 提案事例 №5

提案先

普通鋳鉄・ダグタイル鋳鉄を製造する鋳造メーカー様

ユーザーの課題

取鍋溶湯の温度低下防止のために、セラミックファイバーで蓋をしているが、耐久性がなく頻繁に交換が必要。
作業性の改善と、廃棄物削減のために耐久性を向上したい。

INUIの提案

セラミックファイバーの耐久性を向上させるコーティング材を開発。
コーティング材を事前に塗布したボードを開発し、カートリッジ交換方式にすることで、現場で簡単に脱着可能なボードを提案する。
従来、取鍋蓋に使用していたセラミックファイバーのブランケットに比べて、1.5~2倍の耐久性向上


弊社は耐火物・耐火断熱材を使用する現場にお伺いし、
現地調査をもとに改善提案をすることを得意としています。
日々提案活動を続けていく中で、
さまざまな分野での提案事例が積みあがってきました。


本ブログでは弊社が今まで行ってきた提案事例をお伝えしていきます。
可能な限り、毎週更新を行います。

鋳鉄・ダグタイル鋳鉄を製造する鋳造メーカー様より、
取鍋溶湯の温度低下の防止のために、セラミックファイバーを使用しているが、
溶湯の熱でセラミックファイバーがすぐにボロボロになってしまう。
耐久性を向上したい、という依頼を受けました。



         セラミックファイバーを使用した取鍋蓋例

取鍋用のセラミックファイバーは、
ブラケットから切断して使用することが多い。

多くのセラミックファイバーは1200℃~1400℃が最高使用温度のため、
1400℃の溶湯の近くで使用されると、すぐにボロボロになってしまいます。

  使用後のセラミックファイバー製品  
  多くが廃棄物として埋立処理される。  廃棄費用も高騰している


上記の問題を解決するため、
弊社が愛知県・名古屋工業大学との共同研究で開発を行った。
特殊コーティング材を塗布したボードを作成し、取鍋蓋用として提案しました。


耐久性向上用のセラミックファイバー用コーティング材は
リフテクト・ファーネス(浸透タイプ)という製品なのですが、
こちらは次回以降のブログにて説明いたします。

軽量断熱ボードは、下記のように製造致します。

ブランケットを切断

特殊硬化液に含侵 

開発した、セラミックファイバー用コーティングを刷毛にて塗布

全面コーティングしたボード

台車にのせ、乾燥炉にて乾燥

穴あけ加工

取付金具 ボード取付治具を用意

ボード取付治具 こちらは弊社でも提供可能ですが、
鋳造会社様ですと、加工は自分たちでできるというお客様も多いです。
そのため、弊社はボードのみ供給させていただくこともあります。

取付金具はこのようなものを使用致します。
こちらもユーザーさまの方で内製いただく場合もございます。

金具を取り付けたボードです。軽量で片手で扱うことが可能です。

  裏面 取付金具は必要な耐久性に合わせて数・厚みを調整します。

鋳造会社さんで実際に使用している場面です。

      取付金具の例 ボードの消耗具合の推移です

ボード取付治具は交換せず、ボードをカートリッジ式で交換します。
穴あけされており、また取付治具も標準化されているので、
素早く交換可能です。

初回テストは、下記のような取付治具なしのボードをお送りして、
まず耐久性のテストをしていただく。といった流れが多いです。

大きさは標準で600φまで 厚みは約45mm
特殊サイズはもっと大きくできますが、価格は割高になります。

通常のセラミックファイバーボードよりも、軽く、
耐久性があり、耐ひび割れ性に優れます。
またブランケットよりも、耐久性があり、取り扱いやすい製品となります。

是非、お気軽に下記より問い合わせください。

お問い合わせ
/https://inui-coating.com/contact/

電話の場合は下記にご連絡ください。
TEL 0569-35-2955 担当:大野



弊社は既存製品を販売するだけでなく、
ユーザー様の課題にあわせた開発・提案を得意としています。
お困りごと等ありましたら、お気軽にご依頼いただければ幸いです。
ユーザーさまの課題に合わせて、都度開発致します。

もしお時間ございましたら、
是非、下記リンクより他の提案事例もご覧ください。

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以下は最近の投稿事例です。

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